乳児湿疹|広島市安佐南区の美容皮膚科・皮膚科|ましの皮ふ科クリニック

皮膚科・美容皮膚科 広島県広島市安佐南区東原1丁目1-2 クリニックビル4F

乳児湿疹 infant-eczema

広島市安佐南区の皮膚科・美容皮膚科

乳児湿疹とは

医学用語ではなく、赤ちゃんに生じる肌トラブル全体を総称したものです。新生児ざ瘡、脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、アトピー性皮膚炎などが含まれます。
広島市安佐南区で乳児湿疹にお悩みの方は、ましの皮ふ科クリニックにお気軽にご相談ください。

乳児湿疹の種類

新生児ざ瘡

生後2週から出現するニキビです。赤ちゃんの20%程度にみられるといわれています。胎盤を通して、お母さんから移行した性ホルモンの影響や、その時期赤ちゃん自身の性ホルモンの分泌が盛んなため生じると考えられています。一過性のもので、通常2~6か月で自然と治ります。
洗浄剤を使って泡を作り、手で優しく洗います。オイルフリーの保湿剤で保湿します。症状がひどい場合は、外用剤による治療を行いますので、受診をお勧めします。

脂漏性皮膚炎

生後1か月くらいから始まる、顔(特に額、眉、鼻)、頭皮に赤み、かさかさ、黄色いかさぶたが出来てくる皮膚炎です。新生児では、生後2週頃から脂腺が発達することと、皮膚の常在菌であるマラセチアが関係していると考えられています。かゆみはないか、あっても軽いです。生後3か月くらいから脂腺が退縮しますので、自然と治ります。

治療は、まずスキンケアです。洗浄剤を泡立てて、泡で優しく洗います。かさぶたが出来たら、オリーブ油でやわらかくしてから洗って除去します。症状が強い時は、抗真菌剤やステロイド外用剤を使いますので、受診をお勧めします。

皮脂欠乏性湿疹

大人と比べると、皮脂の量が少ないため、皮膚が敏感で、唾液、涙、汗、乳などがつき、こすれたりするうちに、湿疹になってしまうことがあります。

湿疹化したら、赤くなったり、ぶつぶつしたりして、かゆみが出てきます。ステロイドの外用が必要になりますので、受診をお勧めします。

そういう赤ちゃんは、湿疹化しないように、こまめに、こすらないように、これらを取り除いて、保湿してあげてください。

アトピー性皮膚炎

かゆみを伴う湿疹病変が慢性的に繰り返す皮膚疾患です。遺伝的な要因(バリア機能の低下、アレルギー性の病気になりやすい体質)、環境的な要因(冬の乾燥、夏の暑さ、食物などアレルギーを起こす物質、温熱、汗、唾液、涙、乳)が合わさって発症すると考えられています。かゆみが強く、赤くなったり、ぶつぶつしたりします。悪化因子を取り除いて、こすらない、保湿するなどのスキンケアを行います。湿疹は、ステロイド、デルゴシチニブ軟膏などを使って、コントロールします。

乳児期のアトピー性皮膚炎は、70%くらいは2歳までに良くなると言われています。過度に心配されなくても大丈夫です。

*実際は、乳児期の脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、アトピー性皮膚炎の鑑別は難しいことが多いです。経過をみながら、区別していくことになります。