単純ヘルペスとは
単純ヘルペスウイルスに感染し、皮膚、粘膜に水ぶくれ、ただれが出来て、赤く腫れる病気です。体中どこにでも出来ますが、唇、眼の周り、陰部、手指に出来やすいです。
広島市安佐南区で単純ヘルペスにお悩みの方は、ましの皮ふ科クリニックにお気軽にご相談ください。
単純ヘルペスの原因
単純ヘルペスウイルス1型、2型による感染症
単純ヘルペスウイルス1型、2型による感染症です。診断が難しい場合、水疱があれば、デルマクイックHSVという抗原検出キットで確認できることがあります。
単純ヘルペスの症状
初めてかかった時は、熱が出たり、広範囲に出現したり、リンパ節が腫れたり、強い痛みを伴ったりと重症化することがありますが、無症状のこともあります。一度感染すると、神経節に潜伏し、免疫が低下するとウイルスが増殖して再発します。再発の場合は、1~2日前からムズムズ、チクチクした違和感が出現した後に発疹が出る事が多いです。再発の頻度は、数年に1回から年に10回以上と、患者さんにより異なります。
アトピー性皮膚炎など皮膚のバリア機能障害がある患者さんに、広い範囲で症状が出現することがあり、カポジ水痘様発疹症と呼びます。この場合、再発であっても熱が出るなど重症化する可能性があります。
単純ヘルペスの治療方法
抗ウイルス薬(内服)・PIT・バルトレックス
軽症の場合は、抗ウイルス薬の外用を行いますが、原則として抗ウイルス薬の内服を行います。
単純ヘルペスの皮疹出現前のピリピリとした自覚症状があった時点で、患者さんの判断で内服を開始するPIT(patient initiated therapy)があります。年3回以上再発する場合に、2回ファムシクロビルを内服する治療と、年に何回再発するか問わず、1回内服で効果のあるアメナリーフです。ファムシクロビルは2回飲む必要があり、腎機能障害のある方は減量しなければならないかわりに、価格がアメナリーフより安いです。状況に応じていずれかを選択します。
年6回以上再発する陰部のヘルペスの患者さんはバルトレックス500mgを毎日飲むことにより再発を抑える再発抑制療法があります。
日常の注意点
再発しないように疲労、ストレス、紫外線を避けましょう。
再発したら、早めに治療し、他人にうつさないように、タオルや食器を共用しないようにしましょう。