円形脱毛症とは
頭髪が円く抜けてしまう病気ですが、頭髪だけでなく、眉毛、まつげ、ひげ、体毛にも生じることがあります。頭部に1か所だけ脱毛が生じた場合は、円く抜けた形になります。しかし、多発してそれぞれの脱毛斑がつながった場合や、頭部全体、頭部以外の部位の毛髪も抜けた場合は、円形ではなくなります。
子供さんも含めて、幅広い年齢層で発症します。一生に一度だけのこともあれば、何度も再発する場合もあります。
100人に約2人が発症するといわれています。
広島市安佐南区で円形脱毛症にお悩みの方は、ましの皮ふ科クリニックにお気軽にご相談ください。
円形脱毛症の原因
病原体などから私たちの体を守るはずの「免疫」が間違って毛を作る毛包を壊してしまうことが原因で毛が抜けます。
円形脱毛症の治療方法
一人ひとりに合わせた治療
毛髪の抜ける速さや範囲、年齢によって、治療が異なります。一人ひとりに合わせた治療をご提案します。
初めは、ステロイド外用、塩化カルプロニウム液外用、セファランチン内服、グリチロン内服、抗ヒスタミン剤内服、液体窒素による冷却療法を組み合わせて行います。
治りにくい場合に、頭皮にステロイドを注射したり、紫外線治療をしたりします。
広範囲の場合、軽いかぶれを起こして、免疫バランスを変化させ、発毛を起こす局所免疫療法がありますが、保険適用がなく、当院では行っていませんので、紹介になります。
急速に脱毛の範囲が拡大する場合、ステロイドを短期間点滴する治療がありますが、
総合病院で入院の必要があるため、紹介になります。
脱毛の範囲が50%以上と広く、発症してから6か月以上発毛しない方には、バリシチニブ(オルミエント)というJAK阻害剤、リトレシチニブトシル酸塩(リットフーロ)というJAK、TECファミリーキナーゼ阻害剤もあります。他の治療に反応しない方でも効果が認められることがありますが、高価で、感染症などの副作用が生じることがあり、当院では行っておらず、紹介になります。